脂肪由来幹細胞培養上清液(エクソソーム)
脂肪由来の幹細胞培養上清液(エクソソーム)は、体の脂肪組織から採取された幹細胞を培養して得られる上清液で、さまざまな治療効果が期待されています。以下がその特徴と期待される効果です。
《特徴》
・組織再生力: 脂肪由来の幹細胞は、幹細胞の含有率が高いため、自己の細胞再生能力が高く、また増殖率も高いなど、特に組織の修復や再生に優れているとされています。このため、損傷した組織の治癒や修復をサポートするために使用されます。サイトカイン量が多く、骨や軟骨、血管への分化に優れていることより、変形性関節症やアンチエイジングなどといった再生医療への応用が強く期待できます。
《期待される効果》
・美容面など皮膚の再生、若返り効果: 脂肪由来の幹細胞は、組織再生能力が高いため、肌の再生や修復に寄与し、エイジングケアにも利用されています。また、成長因子(例、EGFやVEGFなど)が豊富に含まれており、これが細胞の増殖やコラーゲンの生成を促進します。その結果、皮膚のターンオーバーを活性化、しわやたるみの改善、肌のはりや弾力をよみがえらせる効果が期待できます。
・美白効果: メラニン生成を抑制する成分も含まれているため、シミやそばかすの軽減、美白効果が期待されます。
・育毛: 脂肪由来の幹細胞は、育毛治療にも使用され、毛根の再生を促進する効果が期待されています。
・肝機能の改善: 幹細胞の再生能力を利用し、肝機能の改善にも応用されています。
・炎症の抑制: 幹細胞培養上清液は抗炎症作用も持っており、炎症を抑える効果が期待されています。
・関節疾患の改善: 再生医療の分野では、ADSC-CMを関節炎などの治療に応用する研究も進んでいます。炎症の抑制や組織の修復を助ける効果も期待できます。
脂肪由来の幹細胞培養上清液(エクソソーム)は、再生医療や美容分野で幅広く使用されており、当院でもその治療効果の高さから人気を集めています。